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Kaare Klint
コーア・クリント
1888 - 1954
王立美術大学建築科、カール・ピーターセン教授に学ぶ。画家として出発し、1922年に建築家として独立、主として家具デザインを活動領域とし、数々の名作を製作した。人体寸法や生活道具の分析研究から標準寸法を確立した。また、18世紀のイギリス家具が持つ、威厳と品格と、新しい時代がもたらす合理的で単純な軽やかさを統合させ、その後のデンマークデザインに大きな影響を与えた。同時に、彼によってデンマーク近代家具デザインは始まったといっても過言ではない。1924年、王立美術大学建築科に新設された家具科の主任教授となり、独自の教育理念の下に数々の優れたデザイナーを卒業させ、デンマーク近代家具デザインの父といわれている。
織田憲嗣氏著「デンマークの椅子」より引用
- Production -
カール・ハンセン社は機械加工に強いメーカーで、手仕事の要素が強いウェグナーのデザインをうまく量産化して成功しました。1908年の創業時は城や貴族の家のためのクラシック家具をつくっていましたが、1949年、多くの展示会で注目を集めはじめていたウェグナーのデザインの更なる可能性を見いだし、デザインを依頼したのが大きな転機となりました。代表作のYチェアをはじめ、木の構造を知り尽くしたウェグナーの作品にさまざまな技術力で対応し、ウェグナーのデザイン力を引き出しました。
Safari Chair
1933年に発表されて以来、モダンデザインの逸品として愛されてきたサファリチェア。工具を使用せずに簡単に組み立て、分解が可能なノックダウン構造ははまさに機能的なデザインの象徴といえます。
Faaborg Chair
コーア・クリントがカール・ペーターセン設計事務所に在籍していた時代にデザインしたフォーボーチェア。1913〜1915 年にかけて建造されたフォーボー美術館のためにデザインされました。木を削り出したフレームが描く優美な曲線と繊細に籐張りされた背もたれは、優れた家具マイスターのラスムッセンとデザイナーのクリントとのクラフツマンシップを感じさせます。また、軽量で持ち運びし易い設計は、人々が展示品の前にこの椅子をもって行き鑑賞できる機能を持たせた椅子とも言われています。
The Red Chair
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